キレイの掟・健康の条件
成人病予防に キチン・キトサン
近年まで、カニやエビの殻は、わずかの量が肥料に使われる他は、かさがあるばかりに厄介なゴミとして捨てられてきました。ところが、このカニの甲羅やエビ殻の主成分であるキチン質を、科学的に処理することによって得られる「キトサン」が、食物繊維や抗菌剤として注目されるようになりました。キトサンは、悪玉コレステロールや食塩中の塩素を体外に出し、高血圧、動脈硬化を予防するといわれています。また、細胞や免疫機能の活性化を促し、さらに腸内有用菌を増やす効果があります。1日あたりのキトサン摂取量は、300〜500mgが目安とされていて、この目安がコレステロール改善作用量といわれています。健康維持の目的で飲むなら、300mg未満が適量でしょう。脂肪分を多く含む食事をとった後に飲むと高い効果が期待できます。
頭がよくなる?EDA,DHA
グリーンランドのイヌイット(エスキモー)について疫学調査をしたところ、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などの成人病がきわめて少ないという結果が出ました。その原因は、イヌイットが日常的に食べている魚やアザラシの魚油に含まれているEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)の有効作用にあることが判明し、にわかに魚の効用が注目され始めました。また1985年にイギリスのクロフォード博士が、「魚を多く食べる日本人の子どもは、肉食中心の欧米の子どもより平均的に知能指数が高い」と発表したことで、DHA食品がますます関心を集めました。EPAとDHAはともに、血中コレステロールや中性脂肪の値を押さえたり、血圧降下、血栓を防ぐなどの作用があるといわれています。特にEPAは、中性脂肪の値を押さえ、血栓を予防する作用が強いといわれ、閉塞性動脈硬化症や高脂血症の治療薬のひとつとして認められています。DHAはコレステロールの値を押さえる力がEPAより強いといわれ、「頭を良くする脂肪酸」として話題になったり、アレルギーやがんを予防する、ともされていますが、これらの効果についてはまだ研究段階です。
副作用がない天然物質 プロポリス
プロポリスは、ミツバチが、ユーカリ、ポプラなどの樹液と自分の唾液などの分泌物を混ぜ合わせて作り出した、蜂ヤニと呼ばれる物質です。ミツバチは、これを巣に塗り付けることによって、細菌などの外敵から自分たちを守っています。ヨーロッパでは、この抗菌作用の他、抗炎症作用が古くから知られていて、民間治療薬として使われてきました。プロポリス製品は、蜂ヤニ(プロポリス原塊)から、アルコールや水、グリセリンなどで抽出したもので、エキスと抽出液が混合したままのものと、エキスを濃縮してカプセルや錠剤にしたもの、顆粒状にして飲みやすくしたものなどがあります。プロポリスには、様々な菌に対する抗菌作用、免疫活性作用、抗炎症のはたらき、組織再生促進のはたらき、血管壁強化、酸化防止、鎮痛作用があるといわれ、さらに副作用のない天然の抗生物質として脚光を浴びています。しかし、まだ生体内でのはたらきのメカニズムは解明されず、医薬品の扱いは受けていません。
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